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スクール最前線「島原市立第一小学校」

心の鐘を磨く人づくり

一中・島高・島商と、多くの教育機関が集中している森岳地区。
周囲を島原城や武家屋敷に囲まれ、年間を通じて多くの観光客が訪れる。
またお堀は四季折々様々な姿で私たちの目を楽しませてくれる。
そんな恵まれた環境下に校舎を構える島原市立第一小学校(一小)。
2011年には新校舎も完成。
新たな歴史への第一歩を踏み出したばかりだ。

心の鏡磨き澄まさん

校歌にも登場する「心の鏡磨き澄まさん」というフレーズ。
これは1928年に林銑吉さん(同小元校長)が作詞したもので、今でも一小の「教育理念」として根強く残っている。
現在一小ではこの理念の実現に向け、3つの事柄(①あいさつ②返事③履物を揃える)に特に力を入れて取り組んでいる。
以下、それぞれ次のような意味がある。
①感謝の心を持つこと②素直な心を持つこと③責任感を持つこと。
特に重視しているのがあいさつ。
児童たちは「あいさつ日本一」を目標に掲げ、日々の学校生活を送っている。
校内のみならず登下校時や家庭でも徹底して行っているので、徐々にではあるが効果もあがっている、という。

先人の知恵を伝える

一小は地域との関わりが非常に強い。
中でも森岳地区婦人会との交流が盛んだ。
3年生は島原城梅園の梅で梅干し作り。
5年生は環境教育の一環として廃油で石鹸作りを行っている。
先人の知恵を学び継承して行こうという、とても貴重な体験学習だ。
このほか毎年8月の第1土曜日に開催している「一小夏祭り」は年々規模も拡大。
森岳地区の夏の風物詩として、地域住民にとっても楽しみな行事の一つとなっている。

生きた平和教育

今年で戦後70年を迎える日本。
一小には青い目の人形(リトルメリー)が保存されている。
これは、1927年に日米間で子ども達の友好を願い日本各地に約12000体贈られた人形のひとつ。
戦時中は、敵国の人形としてそのほとんどが処分された。
当時リトルメリーも処分の対象だったが、幸いにも雛人形の箱に紛れ込んでいたため災禍を逃れた。
今では全国に321体しか現存していない歴史的にも貴重な一体だ。
一小では4年生の平和学習の一環として、毎年「島原親善人形の会」代表・大隅謙一郎さんを講師に招いて授業を実施。
児童たちは、この生きた平和学習教材を使い、命と平和の尊さを学ぶ。
また2005年には、米国在住のギューリック三世夫妻から新しい青い目の人形(ジョアンナ)が寄贈された。
現在この2体の人形が展示されている校長室には、休み時間のたびに多くの児童が訪れ人形を可愛がっている。

以上のような活動を通じて、一小の児童たちは「心の鏡」をピカピカに磨き上げ卒業していく。
幼少期から少年期の大事な時期に反復して学んだ①感謝の心②素直な心③責任感はそれこそ「一生(一小)の財産」である。
今後の一小のさらなる飛躍へ期待したい。

 

島原市立第一小学校
(島原市城内一丁目1129)

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