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11.232021
OPINION「衆議院議員 加藤 竜祥」
衆議院議員の加藤竜祥でございます。
全国的に人口減少、少子高齢化が進んでいる中、島原半島でも顕著にその弊害が表れております。
早急に手を打たなければ、地域社会の維持に危機が生じることは明白です。
私は、ここ島原半島から地方創生を成し遂げ、地域に活気を与え、誰もが誇らしく思えるような郷土を築いていきたいと思っております。
そのために最も重要な施策は、地域産業の振興です。
例えば、農業につきましては、いち早く農地の基盤整備に取り組んだ地域では、担い手の収入が飛躍的に増加し、若者が集まり子供が増えた地域があります。
それにより二次産業、三次産業にも効果が波及し、地域に好循環が産まれました。
このように地域の基幹産業が育てば地域全体が活性化するのです。
今後も農業農村整備事業を促進し、予算の安定的確保に努めます。
水産業につきましては、減少した漁獲量を向上させるため有明海、橘湾、大村湾の海底耕耘等の水産環境整備事業を推進します。
また、養殖業等のスマート水産業化に対して積極的な支援を行います。
漁業に携わる方々の所得を向上させ、漁業関係者の皆様や漁村に暮らす人々に希望を与える施策を推進します。
また、交通ネットワークが脆弱である島原半島の産業振興のためには高規格で災害に強い道路の整備が急務です。
地域高規格道路の島原道路につきましては、順次整備が進んでおります。
有明~瑞穂間(約10km)も新規事業化し、全線開通に向けた大きな一歩となりました。
しかし、島原半島全域における交通ネットワークを考えますと、今年度長崎県新広域道路交通計画において構想路線となっている島原天草長島連絡道路(島原道路の口之津までの延伸)や国と関係自治体との勉強会が立ち上がった愛野小浜間の高規格道路の整備等の半島西回りルートの早期実現が急務です。
災害時における緊急輸送路を確保し住民の暮らしを守るためだけではなく、私たちの誇るべき農林水産業・観光業の持つポテンシャルを最大限に発揮するためには、高規格道路を整備し大都市圏への人・物の移動の利便性を向上させることが必要です。
さらに、島原半島の産業振興のためには、地域の皆様が安心安全に暮らせる環境があることが大前提です。
雲仙普賢岳の溶岩ドームは大規模に崩壊する可能性が今もあることを忘れてはなりません。
島原半島の住民の皆様のいのちと財産を守るために国土強靭化を進め、早急に地方創生の土台を整えなければなりません。
私は、雄大な自然、歴史と文化に溢れる街並みや全国有数の農林水産業により産出された美食の数々に溢れたこの島原半島を誇りに思っております。
島原半島には多くの魅力があり、地方創生を成し遂げることができる潜在能力があると確信しております。
この誇るべき私たちの郷土、島原半島地域を持続させ、発展させ、子どもたちの未来のためにこの身を賭して働く覚悟でございますので、引き続きご指導とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
加藤 竜祥(かとう りゅうしょう)
プロフィール
昭和55年2月生まれ 41歳
平成10年 長崎県立国見高等学校
平成15年 日本大学経済学部経済学科
平成17年 セボン株式会社
平成22年12月 衆議院議員安倍晋三 秘書
平成24年12月 衆議院議員加藤寛治 秘書
令和3年10月 第49回衆議院議員選挙長崎2区から初当選