「海と山が、一度に見られる。こんな景色見たことない！」
南島原市の「お試し住宅」で移住体験をした時の感動は、今でも鮮明に覚えています。
昨年4月に埼玉県から南島原市へ移住して、1年が経とうとしています。
皆様のたくさんの優しさに触れて、島原半島のことがより好きになりました。
「なぜ、こんな何もないところに移住して来たの？」こちらに来てから何度も聞かれました。
ずっと半島に住んでいる方にとっては当たり前のことでも、わたしたちにはとても新鮮でした。
豊かな自然や温かな地域の皆さんの存在、おいしい海の幸など。
素敵なところを挙げればきりがありません。
私は、この島原半島に魅かれて移住してきましたが、全国的に見れば知名度は高いとは言えないようです。
そこで、私たちにできることをやってみようということになりました。
「勝手に南島原観光大使」を名乗り、SNSで半島内の温泉やおいしいお店などを発信し始めました。
すると、それを読んだ友人たちが続々と島原半島を訪れてくれるようになりました。
そして、来てくれた友人たちはみな一様に「素晴らしい場所だね！」「また絶対に来る！」と言ってくれました。
その中には著名な講演家の方や、全国を旅するシンガーソングライターの方等もいました。
はじめのうちは、近所にあるカレーレストラン「プラサード」を借りて、講演会やコンサートを開催していましたが、大家さんのご厚意で、自宅でも開けるようになりました。
参加してくださった地元の方が「元気になった」とメッセージを下さっています。
また、公民館や図書館での筆文字講座、幼稚園の子育て支援センターでの講演会、マルシェ等での筆文字教室の機会をいただきました。
それらを通して「～しなければならない」という枠を外していくこと、日常の１つ１つの言葉かけや所作しぐさが人生を創っているということを伝えています。
さらに「南島原の唄」を作詞し、CD化を目指して動いています。
また、今年の1月からは半島内の小学校で働くことになって、さらにこの地域の温かさを感じています。
「移住してきてよかった」と実感しています。
今後も「勝手に南島原観光大使」として活動を続けながら、それを「島原半島」、「長崎県」へと広げていきたいと思っています。
移住してきた者だからこそ見える地域の魅力を発信し、たくさんの方に島原半島を訪れてもらえるようにしていきます。

岩村 考治（いわむら・こうじ）

プロフィール
1986年、福岡県生まれ、群馬県育ち。
東京学芸大学を卒業後、群馬県の小学校・中学校の教員として10年間勤務。
退職後、南島原市に移住。
現在は小学校勤務をする傍ら、講演家として全国各地を回り、経営者団体や学校、保育園の子育て支援センター等で幅広く講演活動を行う。
また講演だけでなく、志体術（武術）インストラクター、マヤ暦ライフアドバイザー、筆文字書家として、心と身体を整える講座等を行っている。