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元気企業『島原食糧販売株式会社』

「高品質」「高信頼」をベースに九州一円に食糧を販売

創業は昭和24年(1949)。
まだ食糧事情が乏しかった戦後間もない時期、現社長水元敦実氏の尊父ら数名の有志によって当時の食糧配給公団から認可をうけ、地域の食糧卸会社としてスタートした。
当時、米穀類は政府の統制下にあり配給制の時代だったが、愛野から北有馬までの当時の営業エリア内には米穀店も100軒くらいあったという。
現社名となり新しく発足したのは2年後の昭和26年10月。
以降「米」、「麦」の基幹食糧を中心に配合飼料や麺類など一般の食品類も加え、現在は販路も九州一円にまで拡大している。
ちなみに、現会社の発足当時、県内に数多く存在していた地域ごとの米穀卸会社は整理統合され、同社を含め僅か3社に集約されたという。
われわれ日本人が永年にわたって主食としている米や麦は、戦前からの政府による管理統制の時代から一転、その後の自由化を経て現在は生活の洋風化や少子高齢化などの環境変化もあって変遷をたどっているが、今後も我々の主食の座を占めることには変わりはない。

?最新設備を導入、ISO9001も取得

同社の現在の事業内容は大きく3つに分かれる。
ひとつは我が国食文化の基本である米穀類を扱う“米穀部”、あとの2つは味噌や焼酎などの原料となる麦類と主に畜産向けの配合飼料などを扱う“アグリフーズ営業部”、もうひとつは全社の管理部門でもある“総務部”だ。
米穀部の販売先は県内に加え佐賀・福岡県の一部だが、米の自由化以降その取引先は米穀店以外にも食品スーパーや百貨店、食品専門店など多岐にわたっている。
また、アグリフーズ営業部の販売エリアは地元長崎の他、佐賀、福岡、大分、宮崎、鹿児島など九州一円(一部は山口県)に及ぶという。
さすが九州というべきか、対象先は焼酎メーカーなども多いという。
同社でもうひとつ特筆すべきは総務部の役割だ。
社内の管理業務だけに留まらず昨年からは再生可能エネルギーの基幹電源として期待が大きいメガソーラー事業にも参入している。
メガソーラーとは1メガ(1,000キロ)ワット以上の大規模な太陽光発電のことだが、同社では大村市内と有明地区に土地を購入し、電力販売も実施しているという。
今後も期待がかかる分野だ。
同社では製品の高品質性を維持するため平成14年(2002)5月には精米工場の増改築工事を行うと同時に、業界でもいち早くISO9001(2008)の品質規格認証も取得している。
また、同23年(2011)11月には環境配慮型施設を完備した九州でもトップクラスの最新鋭機能の大型精米工場(新港ライス工房)を市内大手原町に完成し稼働を行っている。
この結果、本社内ですでに稼働中の大型精麦工場とあわせ市内2ヵ所で最新の大型設備が常時稼働している。

スペシャリスト養成に人材教育にも注力

現在、同社の社員は30名(女性8名)。
その平均年齢は34才というから半島内でもフレッシュで若々しい会社だ。
ほとんど毎年定期採用も続けており20~30才代の社員も多い。
また、同社では九州一円にひろがるお客様へ高品質のサービスを提供するため各事業分野でのスペシャリストの養成には継続的に力を入れている。
ちなみに、農林水産大臣認定の国家資格である「農産物検査員」の資格を持つ社員が現在6名おり、米、麦、大豆などの等級決定など高度な判断業務もこなしている。
この他、畜産担当者や営業マンなどもそれぞれ筑波や福岡など各地に派遣して専門教育を受講させており、多様化する顧客のニーズにきめ細かに対応可能な体制を整えている。

また、一方では地域への貢献活動にも力をいれている。
J2所属の地元チーム、V・ファーレン長崎を支援するために長崎県産米を100%使用した同社オリジナルの“V・ファーレン長崎米”の売上金の一部を寄付したり、今や島原市内の名所となった“しまばら芝桜公園”への寄付なども行っている。
企業としての本来の業務以外に、地域活性化のための社会貢献活動(CSR)にも積極的に取り組む同社はまさにグローバル化時代の先端をいく企業といえるだろう。

新港ライス工房 水元敦実社長

島原食糧販売株式会社
[島原市新馬場町880番地]

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