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元気企業『大平食品株式会社』

「茄子の宝漬」など多くの人気製品で豊かな食生活を演出

大正10年の創立以来、約100年にわたり漬物・発酵食品ひとすじに事業を展開する県内有数の老舗食品会社だ。
創業は祖父の大平安蔵氏、その後ご尊父を継いで2年前に社長に就いた現社長の大平國泰氏は3代目にあたる。
戦後の昭和30年代創業の会社が比較的多い半島にあって1世紀もの歴史を紡ぐ食品会社は少なくその歴史自体が会社の存在意義を物語っている。

馴染みの製品も多い同社らしく販売エリアも幅広い。
「県内を含む九州地区が販売全体の約5割を占めるが、関西圏と名古屋・関東圏もそれぞれ2~3割を占める」(大平國泰社長)というから大都市圏にまで広がる全国区の会社といえるだろう。
半島発祥の老舗会社として今後の飛躍にも注目すべき企業のひとつだ。

現在の販売先は「長崎県内を中心にほとんどが九州地区で卸が約7割を占める」(敷島社長)というが、従業員13名の同社では社長自らが営業トップとして販路開拓の役割も担当しているという。

元気企業 (3)

大平國泰社長

“地元”を大切にする会社

時代とともに成長、拡大を続ける同社だが地元への愛着は強い。
高菜や大根など地元で生産される優れた原材料の利用はもとより、「約40名の従業員が安心して働けるよう職場の環境創りにも気を配っている」(大平社長)というように、本社オフィス(布津町)はゆったりとしたスペースに整然と事務用品や備品がレイアウトされ気持ちの良い空間を創りだしている。

「半島のビジネスが発展し我々がもっと生活レベルを高めていくためには、ビジネスも半島外に拡大して“外貨”を稼ぐ必要があるのです」(大平社長)と、商売の拡大志向にも意を注ぐ。

「昭和54年、長崎大学卒業と同時にそのまま当社の長崎支店で8年間商売のノウハウや考え方を実地に学び30歳の時にこちらに帰ってきた」という大平社長だけに消費者の嗜好や考え方、販売戦略にも自信をのぞかせる。

今も「九州管内だけでなく関西や名古屋、関東地区へも必要に応じてトップセールスに出かける」(大平社長)というだけに、地域ごとのマーケットの特性も良く把握しているようだ。
このような積極的な行動力とキメ細かな情報収集・分析力がヒットを生む製品造りにいかされているのだろう。

観光客にも人気の「漬物の里ふるさと館」の販売コーナー

 

オリジナル製品造りへのこだわり

漬物製造といっても同社の製品ラインは幅広い。
大きく分類すると「もろみ漬け・みそ漬け」、「めし泥棒・みそ」、「高菜」、「大根」類などに区分されるが、日々製造する自家製品は「30~35種類に及ぶ」(大平社長)という。
この他、麺や米、海産物など取扱い商品も豊富だ。

なかでも、先代の社長が開発し商標登録も行っている長崎名産の「めし泥棒」は、ごはんの友として同社の代表的なロングセラー製品のひとつとなっている。
また、「茄子の宝漬」、「大平のごはん高菜」も同社の3大看板製品としていずれも高い知名度と販売実績を誇っている。
その他、ながさき高菜の「長崎奉行」や寒干大根の天日干し「雲仙おろし」など商標登録されているオリジナル製品も数多い。

自然食品とはいえ、いずれも製造に際してはエックス線検査や金属探知機検査など厳密な検査工程を経て製品化されたものばかり。
食の安全・安心には十分に注意が払われているが、「数 年後のHACCP(食品製造工程の国際的な品質管理システム)の法制化に向けてもすでに準備を進めている」(大平社長)という。
環境指向の時代、同社の健康自然食品は今後もますます人気を集める可能性は高い。

ヘリコプターのある直営売店「ふるさと館」

昭和40年に長崎支店を開設し、また平成7年にも長崎市内に直営売店「島原ふるさと館」をオープンしているように同社は半島外にもいち早く販売拠点を設けている。

なかでも南島原市布津町の国道251号の名所にもなっている急坂の頂点付近にある同社の主力直営売店「漬物の里 ふるさと館」はヘリコプターのある店としても有名だ。

貸切りバスも立ち寄れる広い駐車スペースには海上自衛隊から貸与されている退役のヘリコプターが設置されており来場者の格好の目印ともなっている。

大きく古い酒蔵をイメージさせる同館では、同社が製造、販売する全ての製品が一堂に並べられ来館者の目を楽しませてくれる。
ゆっくり休憩するにも便利だが、試食コーナーでは同社自慢の人気製品を実際に手にと って味わう こと もできる。
また、 ここには同社製品以外にも半島各地で生産される有名土産品や食材なども幅広く取り揃えられているので半島を訪れる観光客には絶好の買い物の場所ともなっている。

大平食品株式会社
[本社 南島原市布津町乙1275]

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