記事

OPINION「三益製薬(株) 島原百草の郷 代表取締役 大森清美」

大学との共同研究天然物で「未病」を治す

2016年11月、島原市上折橋町に「島原百草の郷」を開所いたしました。

もともとは、福岡で天然物を中心に東洋医学の思想に基づき、中国・遼寧中医薬大学や瀋陽薬科大学、また九州大学や長崎国際大学などと共同研究を行い、健康食品の開発と卸をメインに事業を行ってきました。

主な仕事は漢方薬の新薬開発。
薬学部との共同研究で、細胞実験や動物実験を行い、最終的には大学病院内で臨床試験を行い、人体に及ぼす作用を研究していました。

現在は、このようにして開発された天然物や漢方素材を、大学発の健康食品として販売や卸をするビジネスに関わっています。

研究者でもない私がどうして天然物に関する仕事をするようになったかと云うと、若いころ、医療の現場にいて西洋医学の観点で仕事をしていたことに由来します。

20代の時に婦人科の病気に罹ってしまいました。
治療といえば、「対症療法で様子を見ましょう」と言うことで、ホルモン療法が中心でした。
実は治療では無かったのですね。
一時的に鎮痛剤で痛みを止めるとか、生理を止めるとか…。

そう云った化学療法を2~3年間隔で行いましたが、副作用に苦しみ、症状も悪化する一方でした。

そんなある時、漢方薬の先生と出会いました。
たぶん特殊な処方の、当時でも高額なものでしたが、数か月、半年と飲み続けていくうちに、不思議と症状が無くなりました。
完治したのです。
西洋医学の病院では、完治は難しいと言われていたのですが、実際本当に良くなったのです。

当時は西洋医学の化学療法や化学薬品はほぼ正しい、という考え方が主流でした。
言い換えるなら、良い薬は副作用も強いのだ、と。

でも、そうではなかったのです。
天然物の凄さを私自身が身をもって実感したので分かったのです。

もちろん、極端に化学療法を否定するものではありません。
大切なのは、良いところを組み合わせて、使っていくことだと思います。

そして、より衝撃的に深く考えさせられることがありました。

当時の私はまだまだ若くて、「老いる」と言うことを真剣に考えてはいませんでした。
頭の中では、いつかは皆年を取って死が訪れるとは分かってはいましたが、日常現実的にはまだ他人事のように思っていました。

20代と言えば、将来これから色々なことを経験して、などと夢が膨らむ時期です。
しかし、世の中には病気や老いによる、寝たきりの人が沢山います。

強烈に人生を考えたきっかけは、認知症です。
ある東大卒業のおじいさんがいました。
認知症でした。
病気になる前は品が良く、すらりとした紳士だったのではないかと想像ができました。
でも、認知症に罹り、家族では手に負えませんでした。
入院して、今まで貯めたお金や通帳の心配をして、落ち着かずにいつも大声で叫んでいました。

そう云った状況を目の当たりにして、生きるとは何だろう?老いるってなんだろう?人の地位や名誉って何だろう?と考えました。

般若心経の「空」のような、存在しているも存在していない。
有るけども、無い―のような心境になっていました。

華やかな楽しい時間もあるけれど、いつかは無くなってしまう。
欲を出して色々手に入れても永遠に所有することは出来ない。

病気になり、病院で苦しい検査や治療をする。
出来れば苦しまずに亡くなりたいな。
自分が誰かも分からなくなるなんて、なりたくないな。
自然と折り合いをつけて生きていきたい―などといったことを考えていました。

それから少し時間が流れて、実際自分自身が病気になり、天然物に救われました。

今でこそ「予防」が国の方針になるほどですが、東洋医学の考え方は、「普通の医者は病気を治す。
名医は『未病』を治す」という考え方です。

身体の不調は生活や生き方のサインかもしれません。
自分の身体に耳を傾けて、病気になりにくい身体づくりと、食べて予防する薬膳や大学発の健康食品(科学的根拠のある素材と製法)または自然療法を取り入れて未病を予防する。
今までは商品開発と卸で、直接商品を使ってくれるお客様とはほとんど接点がありませんでした。

でもこれからは、直接お客様の声も聴きたいなと思います。
私は医師ではないので治療はできませんが、予防に関わる何かは出来ると思います。
そして、天然物でこんな商品を造ってみたいと思っている方の夢も叶えたいです。
それはプライベート商品の提案です。
そして健康に関するイベントなどで気軽に立ち寄れる場所。
「島原百草の郷」はそんな場所にしていきたいと思っています。

 

大森清美(おおもり・ きよみ)
プロフィール
福岡県出身 福岡市博多区にて研究者が経営していた、前身の事業内容を引き継ぎ、2004年、健康食品のメーカーとして、三益製薬株式会社の代表となる。
当時より大学との強いパイプを持ち共同研究を行う。
周りに支えられて今がある。
強運の持ち主だと能天気に本人が思っている。
2016年、産学官事業による誘致を受け、島原市上折橋町に「島原百草の郷」を開設。
趣味は登山・ヨガ・体と心のメンテナンス。
ただ今、眉山に登ろうと企んでいる。

関連記事

イチオシ加盟店

  1. 有限会社サトーコーポレーション(環境エコ事業部)
  2. 山之内

加盟店一覧

最新号

松尾先生

OPINION

こちらもどうぞ!

いいね!もおねがいします

ページ上部へ戻る